リニューアルストーリー

「実際、今、困ってるわけでもないし、別に私が死んでからでも良いんじゃないの?」

今年で78歳になる、私の母が興奮気味に言ったのは蝉がうるさいほどに鳴いていた夏でした。自宅を一部、取り壊して医院を拡張することに関して、私の母は反対だったのです。お金のことも心配してましたし、環境が変わるのも嫌だったようです。

母は今でも、納得してくれてませんが、母に私の想いを伝えることで、半ば、諦めてもらいました。なぜなら、もっと多くの患者様のお口の健康を守って行きたいという気持ちが強かったからです。

本当はあと1、2年早く、リニューアルしたかったのですが、父が亡くなったことで、時期が遅れてしまいました。当院も2005年の4月8日で開業17年目でした。これ以上、遅らせるわけには行かなかったのです。

私は患者様のお口を守ることについて、次のような想いを持っています。

昔は、歯医者には痛くなったら来て、症状がなくなったら詰め物とか、かぶせて終わりという患者様が多かったと思います(当院も同じだったと思います)。

しかし、考えてみてください。
一度治っても、今までと同じ生活習慣(食生活、歯ブラシによるブラッシング)をしていると、残された歯は同じような状況になってしまいます。
また、年齢とともに、歯および歯の周りの組織はもろくなってきます。

やはり、一度、治療が終わっても、なるべくその状態を維持できるように(また、自分自身では磨いていても汚れがとれない部位があるので)定期的に来院していただき、歯および歯の周りの汚れを落として、サッパリしてもらいたいのです。

そして、当院に来院される患者様ができるだけ健康な歯を残して、ご自身の歯で食べ物を高齢になっても、美味しく食べていただきたいと思います。

統計的にも、メンテナンスを受けた人のほうが多く歯を残せます
しっかりメンテナンスを受けた人と、受けてない人の違いは、若いうちは大きくありません。しかし、50歳を越えた辺りから、どんどん、その差は大きくなってきます。

どんなに美味しいものでも、自分の歯で食べるのと、入れ歯で食べるのとでは、大きな違いがあります。人間は必ず、1日3食(最近は2食の人も増えてますが)、食べます。その食事が美味しく食べれなかったら、本当に辛いことだと思います。

また、多くの人が「歯医者嫌い」です。
その理由は歯医者が「痛い治療」をするからではないでしょうか。
歯科の場合、痛くなるほど悪くなってしまったものは、どうしても痛い治療が必要になります。内科などのように、薬を出せば治るというものではありません

私は歯科医ですから、歯を削るのが仕事です。しかし、本当は削りたくないのです。
本当に大切な私の仕事は、多くの皆様に痛くなる前に定期的に来院していただき、気持ちよく帰っていただき、快適な人生を過ごすお手伝いをすることだと思っています。

そのために、今回、母親の反対を押し切ってまで、医院を拡張する決断をしました。
今までの「歯医者」というイメージの空間ではなく、「サロン」のような空間を作ることで、多くの皆様に歯のケアに訪れていただきたいと考えております。

また、医者・歯医者というと、「説明がわからない」「聞きたくても聞けない」という声をよく耳にします。当院でも、解決できてない問題です。今回、この問題を解決するためにも、カウンセリングルームを作ることにいたしました。

他の人に聞かれたくないこと、「こんなことを聞いたら、恥ずかしい」と今まで思っていたようなことをどんどん、相談していただき、患者様の痛みだけでなく、不安や悩みも解消できるようにしていきたいと考えております。

2005年の7月に完成しました。ご期待ください。

はら歯科医院
はら歯科医院 院長 原 哲也

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